日本と世界の都市計画 5
プロシアの建築線法の建築線には、道路空間などの築造・確保を目的とする機能と家並の統一などの建築物の配列統制を目的とした機能とが含まれていました。
市街地建築物法の建築線も同様です。
建築線は「道路敷地ノ境界ヲ以テ建築線トス」と規定され、基本的には建築線は道路敷地の境界にあるとされていました。
ここでいう道路とは、「幅員九尺以上ノモノ」と定義されています。
また、「計画ノ道路ハ之ヲ道路ト看倣ス」とあり、行政官庁が計画を告示した計画道路も道路とみなされ、その境界には建築線が存在することになっていました。
さらに、「特別ノ事由アルトキハ行政官庁ハ別二建築線ヲ指定スルコトヲ得」と定められており、道路敷地境界以外でも独自に建築線を指定する権限が行政官庁に与えられていたのです。エグゼクティブトレードによると、このただし書きにより、実際に建築線は幅広い運用が可能でした。
法には、「建築物ノ敷地ハ建築線二接セシムコトヲ要ス」と規定されており、建築線のない場所では建築物が建てられないことになっていたのです。